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がんでも食べられる

がんでも食べられる
がんでも食べられるがんの手術や抗がん剤の使用によって食が細くなることがあります。食べられない原因はさまざまですが、栄養が足りないと体力の回復が遅れ、治療にも影響が出ます。
そうした状況でもおいしく食べられる食事を研究し、料理教室で普及を図ってきた国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)が、その成果を基に症状別レシピ検索サイトを公開、活用を勧めていると2020年1月20日付の西日本新聞が伝えていました。

近年、通院しながら治療をする人が増えており、食事の問題がご家庭で発生するようになりました。
さらに、がんに罹患しても「がんと共存する」時代になってきたことから、治療中のみならず治療後もがんと共に生活する上で、食事に関する悩みも多様化しています。


がんでも食べられるがん患者さんは高齢者に多く、食事作りを担う配偶者も高齢である場合や、ご家族を亡くされた方が一人暮らしをしているケースも増えてきました。
一方で若い世代のがん患者さんは就労や育児との両立といった問題を抱えながら、自分の食事とは別に家族の食事にも対応しなければならない、という切実な状況があります。
がん治療には食事で体力を維持することがとても大切で、「体力がないと、抗がん剤の副作用が強くなり治療を中断せざるを得なくなる場合がある」と東病院がんサポーティブケアセンターの全田貞幹副室長は言っています。

同時に、食べられないことで生活の質が制限されます。何が食べられるのか、食べていいのかが分からないと、例えば知人とのランチに行けなくなったり、仕事の会合に出られなかったりします。
外見では分からないため、患者は一層悩むことになります。料理教室の目的は栄養摂取や調理のノウハウを教えることだけではないそうです。

「食卓での会話やコミュニケーションの楽しみを取り戻してもらう。こうしたら食べられますよ、と最初の一口をお手伝いしたい」と東病院の千歳はるか栄養管理室長は言っています。
病院の管理栄養士が提案し、試作しては改良を重ねてきたレシピは1300品を超えています。
千歳さんによると、がん症状別レシピ検索サイト「CHEER!・(チアー)」は、症状、主菜・副菜などの料理区分、食材、フリー語句の4種類の検索が可能です。
例えば症状は、食欲不振、吐き気・嘔吐、味覚変化、口内炎・食道炎、下痢、便秘、消化器手術後、貧血の八つから調べられます。
検索結果の料理のページでは詳しい作り方のほか「一度に2品、体調が優れないときでもつくりやすい」「味が薄く感じる人向けの1品」「酸味が効いて、吐き気があってもさっぱり」などのコメントが付いています。
現在は100品目ですが、今後の反響や寄せられた意見に応じて追加、充実させていく方針だそうです。

配信 Willmake143